ヒナをお迎えする前に

ヒナのインコさんはとてもかわいい存在ですが、成鳥よりもお世話に手間がかかります。 保温やさし餌、体重の確認など、毎日こまめに見てあげる必要があります。 お迎えしてから慌てないためにも、必要な道具やお世話できる時間を事前に確認しておきましょう。 ヒナの時期は体調の変化も早いため、準備を整えてから迎えることが大切です。

ヒナの飼育は手間がかかる

ヒナは成鳥に比べて体温調整が未熟で、自分で十分にごはんを食べられない時期があります。 そのため、成鳥をお迎えする場合よりも、保温や食事の管理に気を配る必要があります。 さし餌が必要なヒナの場合、成長段階によっては、1日に複数回のさし餌が必要になることがあります。 種類や月齢、体調によって必要なお世話は変わるため、購入先や鳥を診られる病院で確認しておくと安心です。
「かわいいから」「手乗りにしたいから」という理由だけでお迎えすると、思った以上に大変に感じることがあります。 ヒナを育てる場合は、時間と環境を整えられるかを先に考えておきましょう。

お迎え前に準備したいもの

ヒナをお迎えする前に、保温できる飼育ケースや床材、温湿度計、さし餌に使う道具などを用意しておきましょう。 お迎え当日からすぐに使えるように、事前に設置して確認しておくと安心です。

  • 保育用のケースやプラケース
  • 温湿度計
  • 保温器具
  • 床材やキッチンペーパー
  • ヒナ用フードやフォーミュラ
  • さし餌用のスプーンやカップ
  • 体重を測るためのデジタルスケール
  • 鳥を診られる病院の情報

保温器具は、ヒナが直接触れないように設置し、温度が上がりすぎないか確認できるようにしておきましょう。 また、さし餌の方法やフードの作り方は、必ずお迎え先で確認しておくことが大切です。

お世話できる時間を確認しよう

ヒナのお世話では、決まった時間に様子を見たり、ごはんを与えたりする必要があります。 特にさし餌が必要な時期は、長時間家を空ける生活だと対応が難しい場合があります。 お迎え前に、自分の生活リズムでこまめなお世話ができるかを確認しておきましょう。 家族と分担できる場合は、誰がいつ様子を見るのかを決めておくと安心です。
不安がある場合は、すでにひとり餌になっている若鳥をお迎えする選択肢もあります。 無理なくお世話できる時期や成長段階の子を選ぶことも、インコさんの安全につながります。

ヒナのお迎えは準備が大切

ヒナはかわいい反面、保温やさし餌など細かな管理が必要です。 お迎え前に道具・時間・相談先を確認し、安心して育てられる環境を整えておきましょう。

保温と飼育環境を整えよう

ヒナのインコさんは、成鳥に比べて体温調整が未熟です。 そのため、飼育ケースの中を安定した環境に整え、寒すぎたり暑すぎたりしないように管理することが大切です。 保温は大切ですが、暖めすぎや空気のこもりすぎにも注意が必要です。 温湿度計を使いながら、ヒナが落ち着いて過ごせる環境を作ってあげましょう。また温度だけでなく、ヒナが元気に鳴いているか、食欲があるかもあわせて確認しましょう。

プラケース

プラケースで保育しよう

ヒナの時期は、ケージではなくプラケースなどの保育ケースで育てることが多いです。 ケース内の温度を保ちやすく、ヒナの様子も確認しやすいため、初期のお世話に向いています。 床にはキッチンペーパーや専用の床材などを敷き、足元が滑りにくく、清潔を保ちやすい状態にしましょう。 汚れた床材はこまめに交換し、フンや食べこぼしが残らないようにします。
ケースは、直射日光が当たる場所やエアコンの風が直接当たる場所を避け、温度が安定しやすい場所に置きましょう。 床に直接置くと冷えやすいことがあるため、安定した台や棚の上に置くと管理しやすくなります。

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温度と湿度を管理しよう

ヒナの飼育温度は、成長段階や羽の生え具合、体調によって変わります。 そのため、「何度なら必ず安心」と決めつけず、ヒナの様子と温度計の両方を見ながら調整しましょう。 寒そうにしている時は、体を丸めてじっとしていたり、鳴き続けたりすることがあります。 反対に暑すぎる時は、口を開けて呼吸したり、羽を少し広げたりすることがあります。 温度だけでなく、湿度や空気のこもりにも注意が必要です。 保温のためにケースを覆う場合でも、完全に密閉せず、空気がこもりすぎないようにしましょう。

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保温器具を安全に使おう

寒い時期や室温が安定しにくい場合は、パネルヒーターや保温器具を使うことがあります。 ただし、ヒナが直接触れる位置に置くと、低温やけどや暑くなりすぎの原因になるため注意しましょう。 保温器具を使う時は、ケース全体を均一に暖めすぎず、ケース全体が暑くなりすぎないようにし、ヒナの様子を見ながら温度を調整しましょう。 温度計はケースの外側だけでなく、ヒナがいる場所に近い位置で確認できるようにしておきましょう。 コードをかじられないようにする、倒れにくい場所に置く、使用中に温度が上がりすぎていないか確認するなど、安全面も忘れずに見ておきましょう。

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インコの育て方:インコさんのおうち」 で詳しく紹介しています。

保温は「暖める」より「安定させる」

ヒナの飼育では、寒さ対策だけでなく、暑くなりすぎないことも大切です。 温湿度計を使い、ヒナの様子を見ながら、安全で安定した環境を整えてあげましょう。

さし餌をしよう

さし餌は、まだ自分で十分にごはんを食べられないヒナにとって、とても大切なお世話です。 ただし、温度や量、与え方を間違えると体調不良につながることもあります。 ヒナの成長段階や種類によって必要な量や回数は変わります。 お迎え先で与えていたフードや回数を確認し、急に変えすぎないようにしましょう。

フォーミュラを使おう

ヒナのさし餌には、ヒナ用に作られたフォーミュラを使うのが基本です。 フォーミュラは栄養バランスを考えて作られているため、アワ玉だけで育てるよりも栄養管理がしやすくなります。 作り方や濃さは製品によって異なるため、必ずパッケージの説明を確認しましょう。 粉が残らないようになめらかに混ぜ、ヒナが飲み込みやすい状態にしてから与えます。
フォーミュラは製品の説明に従い、適切な温度に調整しましょう。 冷たすぎても熱すぎてもヒナの負担になるため、温度を確認してから与えることが大切です。 また、一度作ったさし餌は傷みやすいため、作り置きは避けましょう。使ったスプーンやカップは毎回洗い、清潔な状態で使うことが大切です。

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さし餌の温度と回数

さし餌は、冷たすぎても熱すぎてもヒナの負担になります。 与える前に温度を確認し、ヒナが安全に食べられる温かさに調整しましょう。 回数は、ヒナの成長段階や食べる量、体調によって変わります。 小さなヒナほどこまめなさし餌が必要になることがありますが、成長に合わせて少しずつ間隔が変わっていきます。 「何時間おき」と固定して考えるのではなく、そのうの状態や体重、食欲を確認しながら進めることが大切です。 不安がある場合は、お迎え先や鳥を診られる病院に相談しましょう。

さし餌の与え方を知ろう

さし餌は、ヒナが安心して食べられるように落ち着いて行うことが大切です。

  • ① 手を温めてヒナをやさしく支える
    まずは手を温めてからヒナを持ちましょう。 冷たい手で急に触ると驚いてしまうことがあります。 ヒナが落ち着けるよう、やさしく支えてあげましょう。
  • ② スプーンなどで少しずつ与える
    スプーンや専用のさし餌器具を使い、ヒナの口元へ少しずつ運びます。 自分から食べようとする子もいれば、慣れるまで時間がかかる子もいます。 焦らず、その子のペースに合わせて与えましょう。
  • ③ 無理に食べさせない
    食べないからといって、無理に口へ押し込むのは避けましょう。 誤って気管に入ってしまう危険があります。 食べ方が分からない場合や、うまく食べられない場合は、お迎え先や鳥を診られる病院へ相談しましょう。
  • ④ 食後の様子を確認する
    食後は、そのうが適度にふくらんでいるか確認します。 また、苦しそうにしていないか、落ち着いて休めているかも見てあげましょう。 さし餌の量や回数は成長段階や体調によって変わるため、体重やそのうの状態を見ながら調整していきます。

ヒナによって食べる量やペースは異なります。焦らず、その子の様子を見ながら進めていきましょう。

そのうの状態を確認しよう

そのうは、ヒナが食べたごはんを一時的にためる場所です。 さし餌の前には、そのうに前回のごはんが残りすぎていないか確認しましょう。前回のさし餌が長時間残っているように見える場合や、そのうが張ったまま小さくならない場合は注意が必要です。 そのまま次のさし餌を重ねると、消化不良につながることがあります。 そのうがいつまでもふくらんだまま、逆に極端にへこんで見える、ヒナの元気がない、体重が増えないなどの場合は、早めに鳥を診られる病院へ相談しましょう。

さし餌は「温度・清潔・そのう確認」が大切

ヒナのさし餌は、ただ食べさせるだけではなく、温度や清潔さ、そのうの状態を確認しながら進めることが大切です。 不安がある場合は自己判断で続けず、お迎え先や鳥を診られる病院に相談しましょう。

ひとり餌へ移行しよう

ヒナが成長してくると、少しずつ自分でごはんを食べる練習が始まります。ただし、ひとり餌への移行は個体差が大きく、急にさし餌をやめると体重が落ちたり、十分に食べられなかったりすることがあります。 焦らず、その子の食べ方や体重、元気さを確認しながら、少しずつ進めていきましょう。

ひとり餌の練習を始めよう

羽が生えそろい、周りのものに興味を持ち始めたら、ひとり餌の練習を少しずつ始めます。 お迎え先で食べていた餌を中心に、少しずつ新しい餌にも慣らしていきましょう。 最初は遊んでいるだけに見えることもありますが、少しずつ「自分で食べる」練習につながっていきます。 水も飲みやすい位置に用意し、こぼれて床が濡れすぎないように注意しましょう。 ペレットに慣らしたい場合は、無理に切り替えようとせず、見慣れるところから始めると安心です。 その子が興味を持つかどうかを見ながら、少しずつ試していきましょう。

体重を記録しながら進めよう

ひとり餌への移行期は、体重が変化しやすい時期です。 自分で食べているように見えても、実際には十分な量を食べられていないことがあります。 毎日できるだけ同じ時間に体重を測り、急に減っていないか確認しましょう。
体重が大きく減る、食欲がない、フンが少ない、元気がないなどの様子がある場合は注意が必要です。 さし餌の回数を減らす場合も、体重やそのうの状態、食べている量を見ながら少しずつ進めましょう。 不安がある場合は、お迎え先や鳥を診られる病院に相談すると安心です。

さし餌卒業の目安

さし餌を卒業する時期は、種類や成長の早さ、個体差によって変わります。 「何日になったから卒業」と決めるのではなく、ひとりでしっかり食べられているかを確認することが大切です。 自分でごはんを食べている、体重が安定している、フンの状態が大きく乱れていない、元気に過ごしているなどが目安になります。 反対に、さし餌を減らした途端に体重が落ちる場合は、まだ移行が早い可能性があります。 完全にひとり餌になるまでは、焦らず見守りましょう。 不安な時は自己判断でさし餌を急にやめず、購入先や鳥を診られる病院へ相談してください。

ひとり餌への移行は焦らずに

ひとり餌への移行は、ヒナによって進み方が違います。 「食べているように見える」だけでは十分でないこともあるため、 体重・食欲・フン・元気さを確認しながら、その子のペースで進めてあげましょう。

成長を見守ろう

ヒナは毎日のように姿や行動が変化していきます。 羽の生え変わりや鳴き声の変化、生活環境の見直しなど、成長に合わせて少しずつお世話の内容も変わっていきます。 「昨日までできなかったことが急にできるようになる」ことも珍しくありません。 その子のペースを大切にしながら、成長を見守っていきましょう。

換羽が始まることがある

成長に伴い、ヒナ換羽と呼ばれる羽の生え変わりが始まることがあります。 新しい羽が生える時期は体力を使うため、少し眠そうにしていたり、羽づくろいが増えたりすることがあります。 ただし、羽が極端に抜ける、地肌が見える、元気や食欲が落ちる場合は、換羽以外の原因が隠れていることもあります。 気になる変化が続く場合は、鳥を診られる病院へ相談しましょう。

鳴き声や性格が変わる

ヒナ特有の高い鳴き声は、成長とともに少しずつ変化していきます。 活発になったり、逆に落ち着いた性格になったりするなど、行動にも変化が見られることがあります。 また、換羽や成長の時期には、一時的に甘え方や遊び方が変わることもあります。 性格が変わったように見えても、成長の過程である場合がありますので、無理に接し方を変えず、その子の様子を見守ってあげましょう。

成鳥用ケージへ移行しよう

ケージの網間隔や止まり木の太さが、その子の種類に合っているかも確認しましょう。 止まり木やおもちゃは、最初は少なめにし、安全に移動できる環境を整えましょう。 急に広い環境へ移すと戸惑う子もいるため、慣れているおもちゃや止まり木を一緒に使うと安心しやすくなります。 環境が変わった後も、体重や食欲、フンの状態を確認しながら見守りましょう。

ヒナの声やしぐさも大切な成長の記録

成長とともにお世話も変わる

ヒナの成長はとても早く、羽や鳴き声、生活環境も少しずつ変化していきます。 ヒナの成長はあっという間です。 毎日の小さな変化を楽しみながら、安全に成鳥へ成長できるよう見守ってあげましょう。

困った時の対応を知ろう

ヒナの時期は、成鳥よりも体調が変化しやすい時期です。 少し元気がない、食べる量が少ない、体重が増えないなどの変化がある場合は、早めに気付くことが大切です。 家庭でできることには限りがあります。 不安な様子が続く場合は、自己判断で様子を見すぎず、お迎え先や鳥を診られる病院へ相談しましょう。

ヒナが食べない時は要注意

ヒナにとって、ごはんを食べない状態はとても危険です。 さし餌を嫌がる、口を開けない、いつもより食べる量が少ないなどの様子がある場合は注意しましょう。 まずは、さし餌の温度や濃さ、ヒナの体が冷えていないかを確認します。 冷えていると食欲が落ちることがあるため、保温環境もあわせて見直しましょう。 ただし、無理に口へ押し込んだり、何度も追いかけて食べさせようとしたりするのは避けてください。 誤って気管に入ってしまう危険があるため、食べない状態が続く場合は早めに相談しましょう。

体調不良のサインを知ろう

ヒナは体調不良を分かりやすく見せないことがあります。 いつもより鳴かない、動きが少ない、眠ってばかりいる、羽を膨らませている、フンの状態がいつもと違うなどの変化がないか確認しましょう。 また、体重が増えない、急に減っている、さし餌後も元気がない、口を開けて呼吸している、尾羽が上下に大きく動く、 肩で息をしているように見える場合は注意が必要です。 小さな変化でも、ヒナでは短時間で状態が変わることがあります。 普段から体重や食べた量、フンの状態を記録しておくと、異変に気付きやすくなります。

異変を感じたら病院へ

ヒナの体調不良は、家庭で判断するのが難しいことがあります。 「少し様子を見よう」と思っているうちに悪化してしまうこともあるため、不安な場合は早めに鳥を診られる病院へ相談しましょう。 受診する時は、いつから様子が違うのか、どれくらい食べたのか、体重の変化、フンの状態などをメモしておくと伝えやすくなります。可能であれば、フンや食べ残しの写真、呼吸や動き方が分かる動画を残しておくと役立ちます。 夜間や休日に備えて、あらかじめ鳥を診られる病院や相談先を調べておくと安心です。

病院選びのポイントや受診前の準備についてもっと知りたい場合は

インコの病気:インコさんを病院へ連れて行くには?」 で詳しく紹介しています。

ヒナの不調は早めに相談を

ヒナは体が小さく、体調の変化が早く進むことがあります。 食べない、体重が増えない、元気がないなどの変化がある場合は、無理に様子見を続けず、早めに鳥を診られる病院へ相談しましょう。