安心して暮らせるケージを用意しよう

インコさんにとってケージは、毎日長い時間を過ごす大切なおうちです。 ごはんを食べたり、眠ったり、安心して休んだりする場所なので、インコさんが落ち着いて過ごせる環境を整えてあげましょう。

ケージは安心できる居場所に

ケージは、インコさんにとって「自分だけの居場所」です。 怖いときに逃げ込める場所であり、安心して眠れる場所でもあります。 そのため、ケージを罰として使ったり、無理に手を入れて追いかけたりするのは避けましょう。 インコさんが「ここにいれば安心」と思える場所にしてあげることが大切です。

ケージは広さが必要

ケージは、インコさんが羽を広げてもぶつかりにくい広さを選びましょう。 小さすぎるケージでは動ける範囲が限られ、ストレスの原因になることがあります。 止まり木、エサ入れ、水入れ、おもちゃなどを入れても、インコさんが移動できるスペースを残しておくことが大切です。 おもちゃをたくさん入れすぎると、かえって狭くなってしまうため注意しましょう。
特に手乗りではない子や、日中の放鳥時間を十分に取れない場合は、少し大きめのケージを選んであげると運動不足の予防にもなります。

ケージの形はどれがおすすめ?

ケージは、丸い形や装飾の多いものよりも、四角い形のものがおすすめです。 四角いケージはレイアウトしやすく、掃除もしやすいため、日常のお世話が楽になります。 横方向に広いケージの方が移動しやすく、インコさんも快適に過ごしやすい傾向があります。 また、止まり木や食器、おもちゃを取り付けやすいこともメリットです。 見た目のかわいさだけでなく、インコさんの過ごしやすさと、お世話のしやすさを基準に選びましょう。

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ケージの置き場所は?

インコさんが毎日安心して過ごせるように、ケージを置く場所にも気を配りましょう。 家族の気配を感じられながらも、落ち着いて休める環境がおすすめです。

おすすめの場所
・家族がよく過ごすリビングなど、人の気配を感じられる場所
・人の胸〜目線くらいの高さに設置できる場所
・温度変化が少なく、落ち着いて過ごせる場所

避けたい場所

窓際
夏は高温になりやすく、冬は冷気の影響を受けやすい場所です。 また、外を飛ぶ鳥やカラスに驚いてしまうこともあります。 日光浴は大切ですが、長時間置きっぱなしにするのは避けましょう。

キッチンの近く
調理中の煙やにおい、フッ素樹脂加工の調理器具から発生するガスは、鳥さんにとって危険になることがあります。

床の上
床付近は冷暖房の影響を受けやすく、人の足音や振動も伝わりやすい場所です。 ケージは専用スタンドや棚の上など、安全で安定した場所に設置しましょう。

テレビやスピーカーの近く
大きな音や突然の音はストレスの原因になることがあります。 落ち着いて休める環境を作ってあげましょう。

夜でも明るい場所
夜遅くまで照明がついている場所では、十分な睡眠をとりにくくなることがあります。 必要に応じてケージカバーを活用し、静かに休める環境を整えてあげましょう。

ケージカバーを活用しよう

インコさんは夜になるとしっかり眠ることが大切です。 しかし、人の生活リズムによっては部屋の明かりやテレビの光で落ち着いて眠れないことがあります。 そんな時はケージカバーを使うことで光や刺激をやわらげることができます。 夜間に落ち着いて休める環境を作ることで、生活リズムを整えやすくなります。 ただし、通気性を妨げないよう注意し、夏場は熱がこもらないよう気を付けましょう。 ケージカバーは保温のためだけでなく、安心して眠るための環境づくりにも役立ちます。
家族の気配を感じられつつ、騒がしすぎず、夜は落ち着いて眠れる場所を選んであげましょう。

多頭飼いでもケージは別がおすすめ

ペアでない場合は仲良しのインコさん同士でも、基本的には一羽に一つのケージを用意するのがおすすめです。
鳥さんにも縄張り意識があり、相性や体調によってはケンカになることがあります。 それぞれが安心して休める場所を用意してあげることで、ストレスを減らすことができます。

多頭飼育についてもっと知りたい場合は

インコTIPS:多頭飼育について」 で詳しく紹介しています。

鳥さんは人間よりずっと繊細です

人間には気にならない煙やにおいでも、インコさんには大きな負担になることがあります。 「鳥がいるから気を付ける」ではなく、「鳥がいるから家の環境を見直す」くらいの気持ちで考えてあげると安心です。 広さ・形・置き場所を整えてあげることで、毎日の暮らしがぐっと快適になります。

ケージの中を整えよう

ケージを用意したら、次は中の環境を整えてあげましょう。 止まり木や食器、おもちゃなどは、インコさんが毎日使う大切な生活用品です。 ただ置くだけではなく、使いやすさや安全性を考えながら配置してあげることが大切です。

止まり木

止まり木

止まり木は、インコさんが一日の多くの時間を過ごす場所です。 できれば太さの異なる止まり木を複数用意してあげると、足への負担を分散しやすくなります
天然木の止まり木は握りやすく、爪の伸びすぎ防止にも役立つことがあります。 ただし、表面が傷んできた場合や汚れが目立つ場合は交換してあげましょう。 また、フンがエサや水の中に落ちないよう、配置にも気を配ってあげることが大切です。

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エサ入れ・青菜入れ・水入れ

青菜入れ

エサ入れや水入れは、インコさんが無理なく利用できる位置に設置しましょう。 止まり木から移動しやすく、毎日交換しやすい場所がおすすめです。
水は毎日新しいものに交換し、青菜などの生ものも長時間放置しないようにしましょう。 特に夏場は傷みやすいため注意が必要です。
また、シードを与えている場合は殻だけが残っていることがあります。 見た目ではたくさん入っているように見えても、中身が空になっていることがあるため確認してあげましょう。

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おもちゃ

おもちゃ

インコさんは好奇心旺盛な鳥さんです。 おもちゃは退屈防止やストレス解消に役立ちます。 ブランコやかじり木、ベル付きのおもちゃなど、さまざまな種類がありますが、遊び方には個体差があります。 興味を示さない場合は別の種類を試してみるのもよいでしょう。
ただし、おもちゃを入れすぎるとケージ内が狭くなってしまいます。 移動スペースを確保しながら設置してあげましょう。

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下敷き

木くず

ケージの底には新聞紙やキッチンペーパーなどを敷いておくと掃除がしやすくなります。 ペットショップでも販売している木くず(バードマット)は、細かい繊維によって、脂粉や抜け落ちた羽、糞やエサの殻などのゴミをやさしくからめ取り、お掃除の手間を軽減します。
毎日交換することで清潔な環境を保てるだけでなく、フンの状態を確認しやすくなるというメリットもあります。 フンの色や量の変化は体調管理にも役立つため、健康チェックの一環として確認してみましょう。

ケージの中はシンプルなくらいがちょうどいい

たくさんの用品を入れたくなりますが、インコさんが快適に移動できるスペースを確保することも大切です。 「遊びやすい」「食べやすい」「休みやすい」のバランスを意識してレイアウトしてあげましょう。

健康を守る環境づくり

インコさんは小さな体で暮らしているため、温度変化の影響を受けやすい動物です。 特に雛や高齢の鳥さん、体調を崩している鳥さんは温度管理がとても重要になります。
一年中同じ環境で過ごせるわけではありません。 季節や体調に合わせて、快適に過ごせる環境を整えてあげましょう。

保温

保温

インコさんは寒さに強そうに見えることがありますが、実際には急激な温度変化が苦手です。 特に雛や体調を崩している鳥さんは、適切な保温が必要になることがあります。
保温にはペットヒーターや保温電球などを使用します。 ただし、ケージ全体を覆いすぎると熱がこもることがあります。ケージ全体を暖めすぎるのではなく、暖かい場所と涼しい場所を作り、インコさん自身が移動して調整できるようにしてあげることが大切です。 また、ヒーターはインコさんが直接触れたり、乗ったりできない位置に設置し、コードをかじられないようにすることも大切です。 保温器具を使用する場合は温湿度計も一緒に設置し、実際の温度を確認できるようにしておきましょう

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サーモスタットがあると安心

保温器具を使用する場合は、サーモスタットを併用すると温度管理がしやすくなります
サーモスタットは設定した温度に合わせてヒーターの電源を自動で入れたり切ったりする機器です。 気温の変化が大きい季節でも温度を安定させやすくなります。 保温器具だけを使用すると、思った以上に温度が上がりすぎたり、逆に冷えてしまったりすることがあります。 温湿度計と組み合わせて使用することで、より安全に保温管理を行うことができます。

季節ごとの温度管理

夏は熱中症、冬は低体温に注意が必要です。 人間が快適だと感じる温度でも、ケージの場所によっては大きく環境が異なることがあります。
夏場は直射日光を避け、風通しを確保しながら室温が上がりすぎないようにしましょう。 エアコンを利用する場合も、冷風が直接ケージに当たらないよう注意が必要です。
冬場は窓際や床付近が想像以上に冷えることがあります。 保温器具を活用しながら、急激な温度変化を避けてあげましょう
また、季節の変わり目は体調を崩しやすい時期でもあります。 普段以上に体重や食欲、フンの状態を確認してあげると安心です。

温湿度計

温湿度計

人間が快適に感じる温度でも、インコさんにとっては暑すぎたり寒すぎたりする場合があります。 そのため、感覚だけではなく温湿度計で実際の環境を確認することが大切です。
特に保温器具やエアコンを使用している場合は、ケージ付近の温度を把握しておくと安心です。 夏場の熱中症対策や冬場の保温管理にも役立つため、健康管理用品として用意しておくことをおすすめします。

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体重測定

体重測定

インコさんは体調不良を隠すことが多く、見た目だけでは異変に気付きにくいことがあります。 そのため、体重の変化は健康管理の大切な目安になります。 お迎えした日から定期的に体重を測り、記録しておく習慣をつけましょう。
特に食欲不振や病気の初期段階では、見た目より先に体重が減ることがあります。 体重測定には1g単位で測れるキッチンスケールがおすすめです。 毎日同じ時間帯に測定すると変化がわかりやすくなります。

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「寒いから保温」だけではありません

保温は冬だけの話ではありません。 夏の暑さ対策も含めて、一年を通して快適な温度を維持してあげることが健康管理につながります。 温湿度計を設置し、数字で確認する習慣をつけると安心です。

お出かけや通院に備えよう

インコさんは犬や猫のように毎日お散歩をする必要はありません。 しかし、健康診断や通院、引っ越し、災害時など、移動が必要になる場面は意外とあります。 「その時になってから考える」のではなく、普段から移動手段を用意しておくと安心です。

もしものための準備

キャリーケース

普段はケージで生活していても、病院へ行くときや災害時には移動用のケースが必要になります。 体調が悪くなってから慌てて準備すると、インコさんにも飼い主さんにも負担がかかってしまいます。
特に地震や台風などの災害時は、避難が必要になる可能性もあります。 日頃から「もしも」のことを考え、移動できる環境を整えておきましょう。
また、普段からキャリーケースを見える場所に置いておくと、「病院へ行くときだけ出てくる怖い箱」になりにくくなります

災害時の備え

地震や台風などの災害が起きた時には、人だけでなくインコさんの避難も考えておく必要があります。 突然の避難に備えて、キャリーケースや数日分のごはん、水、常備している薬などをまとめた「インコさん用の避難セット」を準備しておくと安心です。
また、避難所によってはペットの受け入れルールが異なります。 住んでいる地域の避難所情報や、ペット同伴避難の可否を事前に確認しておくことも大切です。

移動時のために

キャリーケースを布で覆う例

病院やお出かけの際は、移動用のキャリーケースや小型ケージを利用します。 普段使っている大きなケージは持ち運びが難しいため、別に用意しておくと便利です。 キャリーケースは、インコさんが中で暴れてもケガをしにくく、しっかり換気できるものを選びましょう。 また、止まり木を取り付けられるタイプだと移動中も過ごしやすくなります。
寒い季節は保温対策、暑い季節は熱中症対策も必要です。 移動時間が短くても、季節や気温に合わせた準備を心掛けましょう。
※移動の際に、キャリーケースを大きめの袋に入れて布を被せると落ち着きます。

キャリーケースや移動時の準備についてもっと知りたい場合は

インコの育て方:インコさんとお出かけ・通院と備え」 で詳しく紹介しています。

キャリーケースは早めに慣れてもらおう

キャリーケースは「病院に行くときだけ使うもの」ではありません。 普段から中に入る練習をしておくと、いざという時のストレスを減らすことができます。 将来の通院や災害時のためにも、早めに慣れてもらうことをおすすめします。